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"趣味は古典を熟読すること"長野県伊那郡松川町在住の作家がおくる、頼光四天王の一人、貞道を主人公にした歴史ファンタジー!

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株式会社 偕成社 2019年08月14日 10時34分

  • 『きつねの橋』について
ときは平安時代。主人公貞道(さだみち)は源頼光(みなもとのよりみつ)の郎等(ろうとう)です。郎等になってすぐに妖怪の白きつね・葉月(はつき)と知り合い、立場を超えて互いに助け合うようになります。貞道は少し先輩で弓の名手である季武(すえたけ)ととりわけ仲が良く、盗賊の袴垂(はかまだれ)討伐に加わったり、不遇な斎院の姫を助けたり、少年時代の藤原道長の護衛をしたりと忙しい日々を送ります。

この物語は貞道が相模から京都に出てきたばかりの若者の頃の話ですが、貞道は、のちに渡辺綱(わたなべのつな)、坂田公時(さかたのきんとき)、平季武(たいらのすえたけ)とともに頼光四天王(らいこうしてんのう)としてその勇猛を知られるようになります。これまでの王朝ファンタジーとは視点の違う物語をお楽しみください。
 
  • 作家・画家について
作家・久保田香里さんは岐阜県出身で、現在は長野県下伊那郡松川町に在住。第3回ジュニア冒険小説大賞に応募し、『青き竜の伝説』で大賞受賞。受賞作品は岩崎書店より刊行されました。代表作『氷石』(くもん出版)は第38回児童文芸新人賞受賞。他の作品に『緑瑠璃の鞠』(岩崎書店)『駅鈴』(はゆまのすず)『もえぎ草子』(以上くもん出版)『根の国物語』『天からの神火』(以上文研出版) など。いずれも古代を舞台としたユニークな物語です。久保田香里さんの趣味は古典を熟読すること。『古事記』『日本書紀』『続日本書紀』『今昔物語』などが愛読書だそうです。ことに奈良時代・平安時代が好きで、京都奈良へ取材に行くこともしばしば。歴史上の中心人物の周辺にいる市井の人々に興味を持ち、その暮らしぶりを調べ、みごとな物語に仕上げる手腕は見事です。

さし絵の画家・佐竹美保さんは富山県生まれ。SF・ファンタジーの分野で多くの作品の表紙、さし絵を手がけています。さし絵を手がけたおもな作品は、『三国志』『不思議を売る男』『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』、最近では「守り人」シリーズの『風と行く者』など、ファンタジー愛好家の間ではおなじみの作品ばかりです。ダイアナ・ウイン・ジョーンズ他世界中の作家から、厚い信頼を寄せられているさし絵画家です。 
  • 作者から

このお話を思いついたのは、『今昔物語』のなかの「頼光の郎等ども、紫野に物見たる語(こと)」を見つけてからです。源頼光の三人の郎等、貞道、季武、公時が(今昔物語に渡辺綱は出てきません)賀茂祭の行列見物に行ったものの、なれない牛車に車酔いし、かんじんの行列が通るときはぐったりとねてしまっていたという話です。

大江山の鬼退治で有名な武者たちの意外な姿がおもしろく、それを語ったと書かれている季武は、失敗談をおもしろおかしく話せる楽しいひとだったのかも、と想像しました。

鬼退治の話ではそれほど目立っていない貞道ですが、今昔物語ではかっこいい姿を見せます。物静かで思慮深く、盗賊袴垂にもだまされません。貴族のいじわるなからかいを、すずしくうけながし、けれど、いざとなると太刀をぬくのをためらわない。

そんな貞道と、今昔物語に出てくる不思議なきつねからお話はうまれました。平安京の大路を、貞道たちといっしょに歩いたり走ったり、ひとときを楽しんでいただけましたらうれしいです。

 

  • 書籍詳細

書名:きつねの橋
作:久保田香里
絵:佐竹美保
定価:1400円+ 税

対象:小学校高学年から

サイズ:22cm×15cm
ページ数:214ページ
ISBN コード:978-4-03-540560-3
発売時期:2019年9月11日

◎偕成社HP書誌情報: https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784035405603

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